幕張ロマンスポルノ'11~DAYS OF WONDER~
ポルノグラフィティのワンマンライブ「幕張ロマンスポルノ'11~DAYS OF WANDER~」のDVDを久々に見たので興奮した勢いで感想を書きます。
音楽的なことは一切詳しくないので素人目線でぐだぐだと語ります。詳しい人がいるなら解説してもらいながら一緒にもう一回見たいくらいです。
このライブの感想を書こうと思った一番の理由はやっぱり「セトリが神」
私がロマポルのセトリを考えるとしたら入るだろうというのが7割入っている。
それ以外の曲もかなり好きだが曲数的に入らないだけで、正直全部の曲が5位タイでもいいぐらいだ。この時まだ熱心なファンじゃなかったのが悔やまれる。それくらい私得なライブだが人におすすめするという点では向かないと思う。
ここからは曲ごとに素人語りをする。誰に向けてというわけではなく興奮の置き場として。
1.Search the best way
これは確信したが最初からクライマックスのやつ。
イントロのあのシュコシュコが聞こえたら冷たい手にも思うがどっちにしても興奮度合いは一緒くらいだと思う。さすがに冷たい手がOPはないか。逆にそういうライブして欲しいとは思うけど。昭仁さんが登場して「1,2,3,4!!!!」て言った瞬間のタイトルロゴが出て会場の引きになって「始まるぜー!!!」感がたまらん。視界が開けていくような映像の鳥が羽ばたいていく感覚。そして晴一さんのギターがとにかくかっこいい。曲中のティロリロもアウトロのジャカジャカも語彙力とか専門知識無さ過ぎて歯痒い。これが最初ってハードル爆上がりじゃん。
2.見えない世界
これはポルノの中でもトップ3に入るくらい好きな曲。
イントロの昭仁さんと晴一さんのギターを交互にやるのがめっちゃ好きで74ersの映像はふとした時にフラッシュバックするくらい覚えている。踵だけ上げてリズムをとっていたのが足全体を上げて挑発しているようにギターを鳴らしているのがもう大変ありがたい。観客を煽っているこの感じ、この映像を作った人もかなりわかっているのか画面を分割して切り替わってるこれがめっちゃいい。見たいとこ全部見せてくれてる。
そして歌、岡野昭仁なめてるのか肝心の歌詞間違えてるじゃねえか!!!!!!!
なかなかお目にかかれない見えない世界を間違えるなんて...これは完全体を聞くまでは死ぬなということなのか。このライブ以降10年経っても歌っていないからそろそろチャンスが巡ってくるのだろうか。
間奏のギターがまたかっこよくて。ギタリストになってここのフレーズを弾いて黄色い歓声を浴びたいし、いっそのこと新藤晴一になりたい。
お待ちかねのCメロ。74ersの映像もだがまっすぐ前を見て「困難に」と歌うところでえ?怒ってる?と言いたいほどの切実な表情がもう好きで好きで。「悲しみや憎しみ」が出ちゃってるんだよな。多分だけど。見えない世界の歌詞ってシンプルでまっすぐで、諦められないものに向き合う力をくれる。理想通りにいかない現実をそのまま連れて歩いていくって、今ある現実をどうにか変えようとしなくてもいいんだと言っているようで、初めて聞いたときはハッとさせられた。
2曲目でこの満足感、ここで帰ってもいいぐらいだ。
3.ギフト
このギフトは他とは違う印象を受けた。他のギフトは本来の曲がもつ背中を押すイメージが全面に出ていて、気付いたら泣いてるということが多い。悩み事はなかったはずでも、根底にある自信のなさとか将来への不安とかがいつのまにか浮き彫りにされて目の前でそれらを広げられて、どうしようもなく立ち尽くして泣いているというイメージ。でもこのギフトはそれらを乗り越えた先で一度振り返って思い出として聞いているような、開けた印象を感じた。サビのピアノの一音一音が粒だって聞こえてるのが余計に、昇華されて前に進んでいるという感じがした。心軽やかに行ったという印象だった。こういうギフトも最高じゃないか。
4.ジョバイロ
ジョバイロ本当にどんなアレンジしても好き。歌詞も世界観も曲調も炎の演出もすべてが美しい。
やっぱりバイオリンがあるジョバイロはすげえやって思った。UNFADEDのアコギの旋律も映像と相まって別物として大好きだけれど。
何回聞いても歌詞が天才的だよな。
全人類にこの歌詞を聞いて言葉にならないこの気持ちを分かってほしい。なんで今恋してないのにこんなに苦しい気持ちになるんだろう。新藤晴一が怖い。こんな歌詞がバラードじゃなくてラテンロックだから余計情熱的に聞こえるんだろうな。
5.サボテン
青の照明がイメージにぴったりでしっくりくるわ...サボテンは緑色なのに。
ギフトもだけど今回のライブは喜怒哀楽の哀が薄まっている印象。
あっさりしていて後を引かない感じがした。雨でじっとりしているというよりは雨上がりのようだった。なぜか青の照明が海中のようだと思った。
この後のMCがみんないい返事してておもしろい。
6.ワールド☆サタデーグラフティ
これを生で聞けた人達が羨ましすぎる。ベアーズとの土日コンボでまたいつかやって欲しい。一個前のサボテンもまた意識して繋げたのだろうか
幸せオーラ前回で大変素晴らしいし次のベアーズへの繋げ方が...!今後この曲をライブでやったらベアーズへの繋ぎを期待しちゃうくらいに最高
7.ベアーズ
この曲大好きだったけどこの映像みて余計好きになった。原曲は真昼間って感じだけどネオンのロゴかわいいし昭仁さん幸せそうに歌ってるし。
際限なしに一生懸命で必死に追いかけてる歌詞がかわいすぎる。
しかも明らかにママチャリじゃない人が詞曲して、さらに歌ってるのもママチャリじゃない。
なんなんだよ、こんなんじゃママチャリの立場がなくなっちゃうよ
アルバムポルノはめちゃくちゃ好きなのでこのアルバムから選出されてるのすごい嬉しかった
なんの説明もなしにこんなオシャレアレンジ心臓に悪すぎる。
映像のレコードと軽やかな音がもう!!!すごいな!!!
変な踊りの煽りもなんか大人で(?)いつもの騒がしいのもいいけどこれも素敵だ
お願いだからハネウマライダーだけじゃなくてこのライブの曲すべてライブ音源出してほしい。こんな時に出さないでどうするんだというくらい、アレンジが耳に残る。
9.ハネウマライダー
ボサノバ風で画面にレターボックス入ってるのめっちゃいいな
タオル回すのに必死になりがちだけど弾き語りでも様になる曲なんだなあと思った。
間奏でNAOTOさんと康平さんの掛け合いがすんごいオシャレかつエンターテイメント。ピアノとバイオリンどっちの音も際立っててうまく調和してて気持ちいい
このステージの構造、単純におもろいなとこの時気づいた。
10.パレット
アコースティックアレンジめちゃくちゃいいじゃないかー!!!バイオリンのイントロ
も映像も晴一さんのコーラスも素敵すぎる。軽やかでスキップしそうな勢いだけど昭仁さんの歌い方がロックでそこもおもしろい。
大サビでの歌とコーラスだけのとことか、すべてのツボを押されてる気がする
多分めまい肩こり腰痛に効く。
11.Aokage
い、因島ーーーーー!!!!
正直私はポルノの2人のプライベートには興味がなく、因島の聖地巡礼をしたいと思ったことがない。行きつけのお店や話に出た場所などを熱心に調べてみたり実際に旅行に行ったりするのは、それぞれの楽しみ方であり推し方だと思う。しかしこうもポルノ側から「因島すごいじゃろ」という話を聞くと、観光で行ってみるのもアリなのかなとは思う。ただそこで思い切りポルノを押し出されても「そういう目的ではないんだけどな...」と思ってしまう気がする。
あと因島抜きで聴いてもAokageはめちゃくちゃ好きな曲です。
12.生まれた街
Aokageの後にくるってこの曲の味が存分に出されている感じがある。
「僕は生まれた街のなかで持ち切れないほど与えられた」ここの歌詞が重い。
自分が育ったところなんて何もなくて都会にはすべてがあるように思える。こんなところ抜け出してやると思いながら大人になる。でも大人になって都会に出てみればすべてがあったのは故郷のほうだと気づくときがある。「持ち切れないほど与えられた」と思えるほど、たくさんの経験を積んだのだろう。因島という離島から大阪、東京とこぼれ落ちながらも進んだからこその歌詞。ありがとう因島
イントロのドラムが会場中に響いて終始切ないのがすごいイイ...
13.蝙蝠
きっとその場にいたら馬鹿デカい声で「え”ッッッッ!!!」と呻き声をあげたかもしれない。ライブでやって盛り上がるかと言われるとそういう曲ではないが毎ライブ聴きたいほどにこの曲はハマる。あわよくば新藤晴一になってギターを弾いていたい。
映像も生まれた街からの繋がりで白黒でかわいいしかっこいいしなんなんだ。
こんなの歌われたら一生ついていくしかない。
14.2012spark
おお、この年なんだと思ってよく考えたら10年も経っている。10年後に見ている身としては「新曲どや!!かっこいいだろ!!」という気持ちだ。間違いなくこの時代を象徴する名曲で、時代を切り取った歌詞がかっこいい。10年後の今に当てはめて2022sparkでも歌詞に違和感がないくらいだ。昭仁さんの歌い方も全身全霊なのが伝わって余計にドヤ顔したくなる。
15.鉄槌
鉄槌のためにこのライブがあったのかと思う程、見終わった後鉄槌の印象が残っている。鉄槌の演出はこれが正解なんだと思う。これから先鉄槌を披露したときに、頭の中でこのライブの鉄槌が頭をよぎるだろう。なにより空間を使っての世界観の構築がすばらしすぎる。もし私が小さい子供でこの場にいたら軽くトラウマになりそうだと思った。錫杖の響きが会場を支配して異様な空気に包まれ、何がくるんだと期待よりも不安を煽るこの感じ、すげえよポルノグラフィティ。ライブ全体での感情の起伏がジェットコースターのようで、ここでは一番高い位置で一時停止されているようだった。
終始、訴え叫んでいる表現力に圧倒される。これがライブで映像として見てもその迫力が伝わるのだから本当にすごい。
16.渦
鉄槌に続きこちらも不気味な空気があった。渦に呑まれて一向に深い底から抜け出せないような、足がすくむような危うい感覚。エンディングは眠りかもしれない。
渦こそポルノをよく知らない人に聞いてもらって(あわよくばMVも見てもらって)ポルノってこんなにエロいの...と照れさせたい。名前だけじゃないんだぞってところを見せつけたい。焼き付けたい。惚れさせたい。
17.ネガポジ
初めて聞いた時はそれほど好きではなかった曲。ただ聞いているうちにどんどんはまり、今回の映像を見て羨ましいと思った。まさにライブで盛り上がる曲。
Century Loversの代わりとして入ったと思うが、たまには違ってても全然いいと思った。クリスマスやら年末やらで浮かれているのが全開で大変楽しそうである。
大人が手放しで両手をあげてはしゃいでいるのは見てて気持ちがいいね。
18.オレ、天使
なんでこれこんなにかっこいいの???
私的一番のポイントは「白い羽が汚れるから」のところです。
この歌詞を今のポルノが書くかというとなんだか若い気もするが、こうして演奏しているのを聞くとすべてすっとんでアリじゃん!!と親指を立てたくなる。
昔の挑発的な曲を歌っても不相応にならない、むしろ圧迫感に似た力強さを持つ奴ら...私もこうなりたい。
19.Hard Days,Holy Night
2番の掛け合いでどう頑張ってもニヤニヤしてしまう曲ですね。
昭仁さんがにっこりしているのが本当に、それだけで追加料金1000円取られても文句は言わない。これ男の人も可愛い声を意識して出しているんだろうか。
幸せ空間ここにありという具合いですね。
最近のライブでもクリスマス近いとハドホリがセトリに入りますが、そろそろクリスマスのHide&Seekも定番化して欲しい。
20.幸せについて本気出して考えてみた
新藤晴一の気持ちを言語化する才能がぱん盛りになっている曲だと思う。
当たり前に頑張っていることすら誰かに褒めて欲しい。そう常々思いながら生活しているわけで、UNFADEDでこの曲を聴いてガチ泣きしました。
伸びをしたときに体中に巡るものがあるように、ライブでこの曲を聴くと体中に幸せが巡る感覚がある。ちなみにレミオロメンの南風を聴くと陽だまりのような温かさが巡る。
晴一さんが終始楽しそうにしてるのが、見てるこっちまでにっこりしちゃう。
最後にダンサーがピラミッドを作ったときに、遠くからみたらクリスマスツリーみたいだなと思いました。緑ないのに。
21.ワンモアタイム
演出と演奏と気迫で圧迫される感じないですか?この映像
映像から感じ取れるすべてが「強」でできている。音も表情も思いも全部が強くて台風みたいだ。
あと最初から最後までギターがかっこいい。ギターが主役と言っても差し支えないほどに。音源てこんなにギター際立っていたっけ?と思い音源を聴いたらそうでもなかったので、これがライブマジックかあ...と思った。
22.今宵、月が見えずとも
イントロが聞こえてきたらちょっと前のめりにでも手拍子したくなる曲。
いまだにロイヤルストレートフラッシュでの一曲目がこの曲だったのが羨ましい。
いつかポルノには月縛りでライブのセトリを組んでほしい。
そしたら今宵、月が見えずともかアポロで一曲目を迎えるんだろうな
その時はイントロの高揚感と今回の映像のようなアウトロの晴一さんのギターを堪能したい。
23.ゆきのいろ
岡野昭仁の満身創痍、渾身のゆきのいろたまんね~~~~!!!
こんなに力を入れる曲ではないかもしれないが、それでも力を入れて全身で歌う岡野昭仁、最高に推すぜ
最後に雪が降り曲もまだ終わらぬ内にみんながゆっくり捌けてくのがよかった。
雪が降っているとそれだけで時間の流れがとまったように感じられて、ここまであっという間の時間を噛み締めている様だった。
一曲丸ごと幻想的だった。
24.ジレンマ は言わずもがなです。何も言うまい。
このライブはいつかライブCDとして出して欲しい。
私は毎回ライブのアンケートの今後出して欲しいグッズのところに「DAYS OF WONDERのライブCD」と「しまなみのDVD」と書くほど本気だ。
こんなにいつもと違うアレンジをしているんだから出さない理由がなくないですか?!
私はこれからもアンケートに書き続けます。ポルノスタッフが動くまで。
今回グダグダと語ってみました。自分が思っていることや残しておきたかった感想がかけて大変満足です。いつかちゃんと音楽がわかる人に質問攻めしながら鑑賞したい。